てまり作り
球面に広がる色や模様の変化を楽しむ 


 
てまりを始めた頃の作品。手芸本のものを片っ端から作っていました。
■ てまりをたくさん作っています

手まりは、昔、御殿女中達がお姫様のために美しい手まりを作った技が伝承されてきていると言われています。各地に独自の模様や作り方があり、それらを紹介する手芸の本もいろいろあります。
美しいてまりの写真が載っていた本を買い、あり合わせの糸で作り始めたのがきっかけです。たまたまそのころ近所で手まりの講習があり、材料などは全部揃っていて、かがるだけの簡単なものを一つ作りました。自分で好みのものを一から作ってみたいと、その同好会に入り、いろいろなかがり方を教わっています。

手まりの基本

土台になる球体を作ります。昔は籾殻などを芯にしていたようですが、今は発泡スチロール片を化繊綿などでくるみ、毛糸を巻いて出来るだけ正確な球体にし、その上に色の化粧糸(ミシン糸)を巻きます。この球を地球に見立て、上下中心を北極、南極、中央円周を赤道とよび、地割りと言われるグリッド線で分割します。作る模様によって4等分、5等分、6等分・・・とするほか、さらにそれらを組み合わせた複合分割にしたり、補助線を入れたりします。この地割りを基にカラフルな糸で模様をかがっていきます。そのため、土台を出来るだけ正確な球にすること、正確に分割することがきれいに仕上げるコツになります。

基本のかがり方だけでも、配色を変えたり、かがる順番を変えるだけで雰囲気の違うものができます。たくさんあるかがり方を使いこなし、好みの色や模様のてまりが出来ると、いくつも作りたくなります。
   
基本のかがりで、配色や順番を少し変えると雰囲気の違った作品になります。